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2012年8月

2012年8月24日 (金)

TURに合う場所。

先日、とある場所でTURの学校の先生と遭遇。

担任ではないが、学年の先生で

就労について、そこそこ長時間の立ち話。


そこで出た話で、先生的にはTURに合う職業は工場のラインだと。

(ということは福祉就労ではなく、一般就労ということでしょうね。)

んんん~~??と心の中で首を傾げたが、

ひとまず、一つの意見として聞き入れる。

何でも、次々と疑問や余計な雑念を持つ間もなく仕事が来るので、

わかりやすいしトラブルも少ないという話。

「休み時間もお願いして、なるべく一人で過ごさせてもらえば

対人関係のトラブルもないし・・・・」

・・・え? んんー? 休み時間、ずっと一人で過ごすんですか? 

人と触れ合うのが好きで、

この前の実習でも休み時間に他の利用者さんとドッヂボールをしたり

ずっと前の実習のときもゲームをしたりするのを楽しみにしていたTURが?

TURの対人関係のトラブルは、確かに人との距離を図りかね、

近すぎるという部分にあるのはわかっているが、

その為に一人ですごさねばならないというのは、一体どういう罰なのだ。

・・・うーん・・・

仕事面についても

確かに自閉症児にラインは合っている場合が多々あるかもしれないが・・・・

それがTURの望む形なのかと考えると、

TURには合わないと気がして躊躇してしまうのは、

単純に親の無用な感傷なのか、それとも、正しい直感なのか・・・・

自分の心に何度問うても答えは出ず・・・。


まあ、この際、選んでる場合じゃないのかもしれんが・・・。

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2012年8月19日 (日)

将来のビジョンの建て直し。

夏休み前の職場実習と評価、

夏休み中の自主的職場実習(働く体験学習)、

障害者職業センターで受けた障害者対象の職業評価・・・

この1ヶ月あまりの期間内での出来事で、

TURの将来に向けての考え方を大きく改めなければならない状況に。

本来私が考えていた就労に向けての第一条件は

とにかく、TURに合った職場。

それが、一般就労であろうと、

A型の事業所であろうと、

(最低賃金保障有り。ただし、事業所が最低賃金除外申請をした場合を除く)

B型の事業所であろうと、

(最低賃金法などの法令適用外であり、賃金は作業工賃を分配。)

事業形態に拘りはなく、その場所がTURに合っていれば良かったのだ。

ところが、今回、それぞれの評価で極端なばらつきを見せたTUR。

最初の実習での評価は低く、系統立てた支援が必要とのこと。

職場体験の方では評価がある程度高く、

職業センターでの評価は、

これまた、先生も首をかしげるほどの低さで・・・

つまり、職業能力的には環境により差が非常に大きいということなのだろう。

ただ、不幸なことに、

環境が最もTURに合っていると思われる場所で

仕事へのモチベーションも高く、刺激も少ないため

当然の如く、他所ではあり得ないほど評価が高く、

それが返って「いきなり(B型の)この事業所ではもったいない.」となってしまったこと。

それが本当にその事業所での正直な評価かはわからないのだが。

ただ、そのように環境条件が整っている事業所だからこそ希望者が多く、

既に待ちリストに数人の名前がある上に、1年以上の待ち期間ということで、

卒業後すぐの就労場所としては、諦めざるを得ず、

ここに来て、いきなりの白紙状態による

方針変更を余儀なくされてしまったのである。

いずれにしても、長く続く今の不況や、

先日の障害程度区分申請時の主治医の様子では、

あと数年先の障害者基礎年金も、どれほど期待はできるのかは知れず、

それならいっそ、少しでも高い収入を求めるべきか。

その方向を最も大きな目標にすべきか。

いや、そうなら、いままでの『TURにあった仕事を』という方向ではなく、

『最終目的とした就労先にあわせて、

無理の無い程度のスキルを積極的に身につける』ことを目標とするか・・・。

それなら、さらに少しでも早く就労先を設定せねばならず、

そうなると・・・今度の実習先は・・・

学校からいただいた事業所一覧に目を通すと、

選択肢の何と少ないこと・・・。

これをTURの通う分校、隣市の本校生徒、隣県の支援校生徒、

そのもう少し遠くの高等支援校生徒、そして新卒者ではない大人の障害者・・・

で、分け合うことになるのだろうか・・・。

はぁ・・・・絶望的な気分になる最近・・・。

いや、何か打開策はあるだろうし、

少しでも早く気持ちを切り替えて、先に進まないと・・・。                                           

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2012年8月17日 (金)

ビーフシチュー。

今日は父を思い出してしまって、

そうなると、当然夕食はビーフシチューに。

最後までリバースせずに食したメニュー。

病院の薄いさらさらのシチューを、

スプーンですくって口元へ持っていくと、

おいしそうにすすっていたね。

食事がほとんど取れなくなっても、

『また、食べたいなぁ~。』と笑って言っていたね。

それから、一度もシチューのメニューは巡ってこなかったけれども。

私はビーフシチューが好きではなくて、

うちには年に1度、あるかないかのメニューだったけれど、

ここ数年、必ず年に2回以上はテーブルに乗るようになったよ。

今夜のメニューが何でビーフシチューなのか・・・、

そんなことは家族には内緒だけどね。

(多分、夫は気づいているが)

だって、みんなで笑顔でじいちゃんのことを語り合うには

私にはまだ無理みたい。

というか、年々無理になっていく。

娘としての気持ちより、

親としての重なりがだんだん大きくなるからなのか。

万が一、食事中に目が真っ赤になったりしたら、

子どもの前で泣くなんて、ほとんど無い私には

いったいどうしていいかわからない。


父がいなくなってから、何度も何度も考える。

お盆も過ぎたばかりだし、

ここ数日、やっぱり繰り返し考える『死』について。


人が死んでいくのは悲しすぎて、辛すぎて、

次に身近な誰かが死ぬ前に、

いっそその順番が自分に回ってくればいい。

あんなにしんどいときが繰り返し何度もやってくるのなら、

先にこっちが消えてやりたいと、本気で思う。


だけど、私にはやっぱり役割があって、

少なくとも、TURとSUEが親無しで生きられるようになるまでは

サポートをしなくてはならない。

TURが就職、SUEが進学、TURが家を出て、SUEが就職・・・・

少なくともあと6年は責任がある。

その後は、世捨て人みたいに

のんびりと自然に老いながら、死ぬまで生きていよう。


そして、死ぬときには、

TURにわかるように少しずつ弱りながら、

きちんとお別れの挨拶をして、

死んでもずっとそばにいて見ているから、

悪いことはしてはいけません。

いいことをしたら、お母さんはTUR君が聞こえなくても

横で誉めてあげるてるからね。・・・と、伝えたい。

本当は霊の存在なんてこれっぽちも信じていない私だけど、

宗教が必要な人がいるように、

TURには正しく生きるための指針が必要だろうから。

それから、いつかは死んでいくTURのために、

死ぬのはぜんぜん怖くないよと笑顔で死んでいけたらいいな。

やっぱり、不慮の事故だけは勘弁。

もしSUEが結婚・出産・・・までも生きていたら、

今度は孫の将来とか見たくなっちゃうんだろうなあ~。


やっぱり、TURの行く末をずっと見ていたかったのだろうなあ。

ねえ、じいちゃん。

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2012年8月 9日 (木)

飽きない人生。

以前、店のブログに

結婚相手をイヌ氏に選んだことについて、

『飽きない楽しい人生で後悔は全く無い』

・・・的なことを書いたら、

どうやら、多くの方に仲の良い夫婦と解釈されたようで

最近はネットでもリアルでも、

「40も半ば過ぎて、今でもラブラブなんてうらやまし~!」

などと冷やかされる始末。


飽きないってのはね、

いいことも悪いことも息つく暇も無く次々起こるという意味。

本当に、語れば一晩では足りないぐらいいろんなことがあった。

今なら笑い話・・・に・・・なるほどには、

まだまだ私にとっては過ぎ去った出来事ではないけど

とりあえず、切り札はこっちが握っていると

相手に思わせるには充分かな。


そして、楽しいというのは、

私は喜びも苦境も同じように楽しむタイプなので。

頑張って頑張って、(めったに頑張らないんだけど)

問題を乗り越えたときの自分ってホント好きだワー。


それに当然だけど、

自分で選んだ道なので、もちろん後悔はnothing


なのでラブラブとはかなり違うんじゃないかな。私たち夫婦は。

乗り越えてきた仲間的な感覚の方が強いのかもね。

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2012年8月 1日 (水)

大人になるって・・・

実習期間中、しかも半ばを過ぎた後半に

いつも少々調子を崩すTUR。

体調ではなく、精神的にほんの少し不安定に。

疲れが溜まったりするんだろうけど、

就労すればそれが日常になるのだから、

何とか乗り越えて欲しいところ。


一昨日、昨日と、やはり今回も2日間続けて少し調子がおかしなことになり、

あわや暴力沙汰・・・という緊張感も。

なんというか、この歳になれば障害の有無に関わらず、

親の言うことに素直に従えないのは当然のことなのだろうが、

このところ、『学校を卒業したら社会人』を強調してしまったせいか

『もう少しで大人の僕』の乱用が・・・・

そうです。ちょっと考えれば想像できることであった。

一つの働きかけをすれば、

それが良い方にも悪い方にも転がるという可能性を

知らないわけではなかったのに。


何か一つを大人のように偉そうに判断してしまったら、

それが間違いだとしても後戻りは出来ない。

そういうことは障害の有無に関わらず、思春期の誰にでもあることだろう。

その相手が妹で、しかし、考える力も達者な口も、圧倒的に不利なTUR。

SUEにしても年代はいっしょなので、同じような意地もあり、

自分が正しいと思えば譲ることも出来ない。

「もう、終わり。終わり。後はみんな仲良く。」と私が促しても、

TURは振り上げたこぶしを下ろす場所がない。

しかし、忘れたりなかったことには出来ないのだ。

結局何かの理由をつけて、誰かを叩くことになる。

今のところは極々弱い力で、私の手を叩くぐらい。

でも、これが習慣化でもしたら、徐々に程度が激しくなる予感。

もともと、悪事も謝れば白紙と思っている節のあるTUR。

暴力を振るっては「ごめんなさい」と謝り、またその舌の根が乾かぬうちにまた・・・

という習慣になりかねない。

何度も繰り返すと抵抗感は薄れ、

暴力が激しい方向へ進む可能性がある。

SUEにはそのまま話すと、思ったより比較的スムーズに理解してくれ、

意には沿わないだろうが、兄の将来と自分たちの安全のため、

必要以上の挑発や意地を張った逆らいは自重してくれそう。

こっちもこっちで、随分成長していたのだろう。

あとは、周りの大人が、どれほどTURの主張を認め、

大人と認めた対応ができるかあたりが課題かな。


大人になるって本当に難しい。

TURに大人になる事を求めれば、

こちらもTURの中の大人の部分を認めていかねばならないのは当たり前。

それを上手にバランスよく

思案しながら進めていかなければ・・・。

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課題山積。

TURはただ今いくつか問題が勃発中。

大人になるとは難しいものだ。


先週、今年度2回目の家庭訪問があり、

一回目の職場実習の結果の報告。

実は今年度、

職業生活科の3年生の生徒は

市内の移行支援をしている複数の施設で

全員が同じような課題に取り組んだ。

その後、施設の担当者や学校の担任、就労担当教諭などを含めて、

生と一人一人の職業評価をするという初の試みをしたのだった。


TURは比較的自宅近くの施設で課題に取り組んだのだが、

担任の持ってきた結果というのが、

それがまあ、凹むような結果で・・・・。

いや、能力的に劣るという評価ならそれは受け入れるのだけど、

課題以外のところの評価が驚くほど低く、

しかも能力はあるのにそれに見合った仕事をしないという評価だったのだ。


TURは見た目と中身にかなりギャップがある。

それは担任も知っていることで、

かなり普通の同年代の子と近い印象を受けるのだが、

物事の理解度も実際の能力も驚くほど低い。

ただ、意欲と向上心は強いので、

より高度な仕事を自ら求める傾向はある。

そこのところを過大評価され、そして実際の力は劣るため、

サボっていたり真面目に作業をしないという印象をもたれるのかもしれない。

・・・本人は自分の能力をフルに働かせて精一杯頑張っているのに。


あと、気をつけて清潔にしていたにもかかわらず、

身だしなみが悪いという評価。

髪型を気にしたりする姿がチャラい男に見えたのだろうか。

おしゃれを気にすることは

知的障害者にあるまじき行為だったのだろうか。

この年代の男の子なら自然なことだろうと思って

黙認していたことが裏目にでたのだろうか。


ほかにもいろいろ、

小さい頃に頑張ってきたことが、

全て無駄だったのかと自問自答するようなことが、

このところ急に次々と・・・・。

今後の受けられる支援やサービスを考えると、ますます不安に。

TURを良く知った人や専門家がそんな判断をするのだから、

それこそ、何も知らない人はTURをどんな目で見るのだろう。


こんなことならあの時、必死で頑張らなければ良かった。

何も出来ないとあきらめ、向上心も持たず、

ただ、障害者然としている方が正解だったというのか。


私がそう思うのだから、

TURはもっと大きな悔しさの中で生きているのか。

もちろん、そんなことにも気づかずにいる可能性のほうが

おそらく随分高いのだが。

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